トラベルマスターの「旅」&「海外」情報blog

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インド スラム街ツアー(スラム街は有料放送が見れている!)2話

第1話はこちらから

インド スラム街ツアー(強烈な経験)1話

 

マティルはしばらくまた皆を黙って見回した後、「付いて来い。」というジェスチャーをして先を歩きだした。マスター達一同も黙って彼に続くことにした。

行先は勿論あのスラム街の方向だ。。(続く)

 
マティルは振り向くことなくどんどんとスラム街に歩いて行く。
スラム街の名前はDharavi slumと呼ばれているようだ。
Wikipediaで調べると、アジア最大のスラム街だそうです。

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アジア最大のDharavi slum

スラム街に近づくにつれ、トタン屋根や外に干された洗濯物なのか、日を遮断するためにかぶせているだけなのかわからない布屋敷が近づいてくる。

 
マティルはどんどん進んで行き、我々10人はマティルに一生懸命について歩いた。
すぐにマティルが最初に言った言葉が身に染みてわかった。
「お前らがどこの国のやつだろうと、ここでは俺が一番偉い。だから俺の指示に従え。」
そりゃそうだ。。。

マティルがいないと、もう1人では元の道に帰れない。

このスラム街の中はトタン屋根がいくつも重なっていて真っ暗な場所もあるのだ。
真っ暗な穴の中を覗き込むと、人の目がキョロキョロと動いていて、「あ!人がいるのか💦」と気づく感じです。

てか、もう恐怖しかない。
こんな所で殺されたら、もしくは曳づりこまれたら、絶対に発見されないだろう。
10分も経たない内にどの国の人達もマティルの支配下となった。

1つ気づいたことがある。
ここのスラム街の部屋の中にはTVがある。
そして、有料放送を見ている。。。

そう、実は時々見ていたのだが、Sky perfecTVのアンテナが屋根の上にあり、そこから分配して見ているのだ。
勿論、登録なんてしてない。だって住所なんて無いもの。

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箇所箇所ある有料TVのアンテナ


自分達で作ったのか、落ちていたものを拾って使っているのかわからないが、事実、衛星をキャッチしてセキュリティーを潜り抜けて見れている。と言うこと。

そして、それを皆に分配している。と言うことだ。
スラム街はTVも無い。と思っていたが全く違う。彼らは有料チャンネルを自由に見ているのだ。
そして、英語も理解しているので世界情勢をもしかしたら日本語しかしらない日本人よりも把握しているのかもしれない。。。なんてことだ。


マティルは当たり前の様に、そのことは説明しなかった。

どんどん暗闇を進むと、急に開けた。

やっとマティルがすっかり怯えた10人の方に振り返って説明を始めた。
(3話に続く)